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日記野郎

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サンフレ絵日記とか、サイエンスの国のありす4コマとか、新谷明弘のblogです。




「背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?」と、ナウシカ [本]


背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?

背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/06/20
  • メディア: Kindle版



あ、なるほど。漫画版のナウシカを読んでる感覚に近いかも。

ナウシカって聞いた時、
映画しか見てない人と、漫画版を読んだ人とではイメージがかなり違うわけです。
漫画版を読んでしまうと、ナウシカってのは土鬼とか皇弟とかヒドラとか森の人とかが出てくる作品になっちゃうのです。
漫画版を読んだあとは、映画ってのは一部を切り取ったものになっちゃう。
ナウシカマンガ.jpg

時々テレビで放送する映画と、普通に買うことのできるマンガ本。
そこには、情報の伝播力のギャップがあり、そしてナウシカという作品からイメージするもののギャップがある。
だけど当然、漫画版ナウシカを読んだことがない人はそのギャップに気づかない。


で、そんなギャップは世の中に色々とあるわけです。ほら、今年話題になった科学者像ってとこにも。
例えば、この本に出てくるのは、

ガリレオ、ニュートンといった超メジャー級科学者の欺瞞。
ライバルにかつがれ、偽造した化石の本を出版したベーリンガー。
フランス科学界が集団錯視を起こしたN線事件。
1970、80年のアメリカで起きていた盗用論文や実験捏造のわりと近代的な感じ。

それまで勝手にイメージしていた科学者イメージってのと、ちょっと違う。
そういうことが書かれてる本。

その背景にあるものへの考察も書かれている。だけど、そういう真面目な話の前にそのエピソード自体が興味深い。知らないこと多いなぁ……と。
もし映画化されたら、
WOWOWでとりあえず録画しておいて、後でなにとはなしに見たら結構面白いぞ!ってくらいかな。

STAP細胞騒動のあと、ちまちまと読み進めていった本でした。


科学の教科書もやはり反歴史的なものである。教科書はある程度過去に言及するものの、それは現在の見解や関心を反映するものとして示されるにすぎない。科学研究に費やされた努力の大きな部分を占める誤った出発点、間違った理論、失敗に終わった実験などは全く無視されているのである。






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